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必要なのは経営者の視点~税理士法人阿比留会計事務所 福岡事務所(前)
2011年5月 9日

 本シリーズ第一回目に登場して頂くのは、福岡市博多区のアクア博多に若手公認会計士・税理士事務所を開設している「税理士法人阿比留会計事務所 福岡事務所」の代表社員、阿比留一裕公認会計士。同事務所の強み、今後の展望についてクールにそして熱く語って頂いた。

<異色の経歴 銀行勤務を経験>

阿比留一裕公認会計士・税理士 私は、税理士である父の影響で、小学生のときから「将来は公認会計士になって独立して、地場企業にサービスを提供する」と決めていました。それ以来、独立して現在に至るまで、そのために必要なキャリアを積んできました。
まずは大学4年生のときに公認会計士試験に合格すると同時に、世界最大の会計事務所であるPricewaterhouseCoopersと提携していた日本最大手(BIG4)の中央青山監査法人(当時)で5年間、東証一部上場企業や地方銀行、地場中堅製造業などの監査業務に、現場責任者あるいは主要スタッフとして従事しました。

 このなかで、(1)会社の経営戦略全体を理解し、財務数値との関連を把握する能力、(2)システムまで含めた会社の業務フロー全体と財務数値との関連を把握する能力、を存分に磨きました。そのおかげで、「この会社は、こういう会社です」という話を聞けば、大体どういう財務数値になるのかをイメージでき、逆に、「こういう財務状態にしたい」という場合には、会社のどの部分をどういう風に変えていけばいいのかを細部までイメージすることができるようになりました。

 その後、さらに「地場企業にサービスを提供する」ための能力を研ぎ澄ますため、福岡の大手地方銀行に転職し、2年間、地場大手・中堅企業、中小企業に合った形での事業再生・M&A・経営コンサルティング業務に携わり、とくに最後の半年間は、その銀行内で最重要の再生案件を集中して扱う部署に所属することで、地場大手・中堅企業の再生業務にドップリ浸かっていました。

 このなかで、(1)地場大手・中堅企業は本当に何で悩んでいるのか、(2)事業再生、M&A、経営改善をするにあたって、地場大手・中堅企業ではどういうやり方がフィットするのかを現場を通して理解していくとともに、そもそも銀行側が、会社をどういう観点で見ているのか、とくに、金融支援を依頼するときに、銀行側は何を見て支援するかどうかを決めているのかについて、とくに重点的に理解を深めました。ここは、他の会計事務所には無い大きな強みであると考えています。

<近年、会計士に求められている高度技術とは>

 まず第一に、会社が抱える様々な悩みを解決することで、「ビジネスでしっかり儲かる」という状態になっていただくのが自分の仕事だと思っています。当事務所では、売上10~100億円くらいの地場大手・中堅企業をメインのお客様像としているのですが、このくらいの規模の会社だと、KPMGとかDeloitteとかのいわゆる「BIG4」のような大規模な会計事務所に頼むのは報酬が高すぎる。かと言って、いわゆる「町の会計事務所」のようなところだと、やや手に余る、そういう微妙な規模だと言えます。

 また、このくらいの規模の会社は、属している業界が成熟産業であることが多く、今後、市場が拡大することは望みにくく、むしろ市場縮小傾向であることも考えられます。そうなると、会社をさらに成長させていこうとか、事業分野の再構築をしようとかいう場面で、M&Aなどの高度な手法が必要になってきます。とくに、事業分野の再構築を考える場合は、それに伴って金融機関からの協力が必要になる場合も十分にあり得ます。そうなってくれば、専門家側に事業再生関係のノウハウが求められるが、そういうノウハウを持っている専門家はそう多くはありません。
そして、こういう属性の会社は、これから二代目や三代目などへの事業承継を控えているくらいの時期であるケースが多々見受けられます。

 事業承継対策は、数年前から盛り上がっていますが、ともすると「相続税対策」「遺言書の書き方」のような個別の話になってしまいがちです。しかし、事業承継とは、読んで字のごとく「事業」を「承継」させていくわけであって、「そもそも、この会社のビジネスをどういう形で引き継いで、さらに発展させていくのか」という全体像を持って話をしないといけません。
 そうなると、やはりアドバイスをする立場の専門家には、会計や税務という本来の専門知識とは別に、経営戦略や組織論、それを支えるためのIT関連の知識など、様々な知識・ノウハウが求められるようになっているのです。

(つづく)

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税理士法人阿比留会計事務所 福岡事務所
代表社員  阿 比 留 一 裕 公認会計士・税理士
Tel:092-287-9568
Fax:092-287-9501
MAIL:info@abiru-zeirishi.or.jp
H P:http://abiru-zeirishi.or.jp/

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