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業務範囲の広い行政書士業、要望に応えるチームと士業間連携(後)~田村行政書士事務所
2012年3月23日

<顧客の目的達成のために>
 ――提案力の差というのは、どういうことでしょうか。

田村 公隆 氏 田村 たとえば、新規に建設業の許可を取得したいから手続きをお願いしたい、と依頼があったとします。言われたことだけをやっていれば、仕事として完結させることができるのですが、クライアントが本当に必要としているものは、それだとは限らないケースが多くあるのです。じっくりとやりたい事業のことをヒアリングしてみたら、実は建築業許可だけではなくて産業廃棄物の収集運搬業許可も取得しておかなくては業務に支障がでたり、他にも手続きをしておかねばならない部分があったりと、専門家にしかわからないところがあります。

 ――なぜそのようなことが起こるのでしょう。

 田村 理解の深度にあろうかと思います。同業の方から許可が必要と聞いたから依頼しようと思った、インターネットで調べたら、こういう手続きが必要とあったなど、許可の構造や趣旨を理解していないまま手続きしようとされていることが多いように感じます。やりたいことと必要なことのミスマッチは、後に大きなリスクともなりかねませんから、ヒアリングはとくに慎重にやるようにしています。

 ――行政に対する事務手続きの専門家として、顧客のニーズを満足させることが重要ということですね。すると幅広い知識が必要になる。そのために複数人でカバーしあうというかたちをとっていらっしゃるのですね。

 田村 そうせざるを得ないと思っています。法令は年々変わりますし、多岐多様な行政に対する事務手続きをカバーすることは、1人ではとてもできませんから。私のような若手の行政書士は、そうやって多様な要望に応えていかなくては、続けていけないように思っています。10年間で福岡県内の行政書士は約2割増加しました。価格競争では互いにつぶしあってしまうと思いますし、十分なサービスができなくなります。サービスを充実させることで、実績を積んでいくしかないと考えています。

<士業の窓口になりたい>
 ――他士業から依頼者を紹介されることも多いとうかがっています。

 田村 クライアントの要望を満たすためには、他士業との連携は重要です。行政書士は行政に対する事務手続きの専門家ですから、その分野は任せていただいていいのですが、経営に関する依頼には他に多くの要素がからんできます。それぞれの分野にはスペシャリストがいらっしゃいますから、各々の分野で力を発揮しあうスタイルでないと、クライアントの望むことを実現できません。他士業との連携がなくては、クライアントの抱えるリスクを十分に回避することは難しいでしょう。

 ――連携の重要性を理解していらっしゃって、仕事を慎重になさることが、紹介してもらえる信用につながっているのでしょうね。最後に、田村行政書士事務所の将来像をおうかがいします。

 田村 行政に対する事務手続きの必要が起こったときはもちろんですが、いろいろなトラブルが発生したときのコーディネーターの役割ができる事務所にしたいですね。トラブルが起こったが、どこに相談したらわからない、そんなケースは多くあるように感じます。そんなとき、真っ先に声をかけていただけたら、うちでできるものならば対応させていただきますし、必要ならば懇意にしている専門職の方をご紹介させていただきます。いつでも電話一本で悩みを解決に導ける、そんな士業の窓口のような行政書士事務所にしていくことが目標です。

 ――ワンストップのリーガル(法律)サービスは需要が増してきていると思います。そんななか、田村行政書士事務所のような地域に密着した事務所の存在は大きいと思います。本日は行政書士業のあるべき姿をお教えいただき、ありがとうございました。

(了)
【柳 茂嘉】


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<プロフィール>
田村 公隆(たむら・きみたか)
1967年、大阪府大阪市生まれ。第一経済大学(現・日本経済大学)卒業後、会社員(書籍販売業)を経て2001年、行政書士登録。同年、事務所開設。所内に5名の行政書士を抱え、切磋琢磨しながら日々の業務に尽力している。趣味はゴルフ。

<OFFICE INFORMATION>
田村行政書士事務所
所在地:福岡市南区清水2-1-49
TEL:092-512-1410
URL:http://office-tamura.com

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