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現場主義の心優しき老賢者、「支配人」制度推進を掲げる(前)~須郷昌徳共同事務所
2012年3月15日

 かつて、経営破綻寸前だった西日本短期大学を、豪快な手腕と、奇抜にして柔軟な発想で人気校に変貌させた「伝説の教師」がいる。70歳を超えた老賢者・須郷昌徳氏は、今日も現場を奔走する。法律のプロとして須郷氏が推奨する「支配人制度」にクローズアップし、同制度の中小企業・個人事業主における有用性に迫る

<今、注目の「支配人」制度>
0315_sugou.jpg 会社における「支配人」とは、経営者により選任され、経営者に代わって会社の裁判に出廷して利害を守り、同時に税務に関する仕事もこなす、会社法上に定められた社内専門職のこと。取締役と同様に登記されることで権限が生じる。一般的に裁判に出廷したり、税務に関する業務をこなすのは、弁護士や公認会計士、税理士の仕事と認識されているが、これはあくまで会社の代理人である。支配人は当事者として、あらゆる専門業務に関わることが可能になっている。

 つまり、経営者は一定数の支配人を配置することで外部の専門家に依頼するよりも、より低コストにして効率的な業務を実現することができるというわけだ。契約の締結、行政機関への届け出、特許関係の手続き、労務管理など、会社の運営面でさまざまな権限を発揮できる支配人。代表取締役とほぼ同等といえる権限が付与されるこの役職は、欧米ではすでに普及が進んでいるが、以前から商法および会社法で定められているにも関わらず日本国内ではまだ認知度は低い。しかし、その有用性から、今後需要が高まるのは必至で、弁護士費用を捻出する資金力のない中小零細企業などから求められるだろう。よって、良質な人材の育成が急がれている。

 福岡大学(福岡市城南区)では、2011年から「支配人」を育成する一般向けの講座が行なわれている。この講座を主催する福岡経営法務研究会によると、欧米には専門学校などを開校し、支配人の養成に積極的な国もあるが、日本ではなり手が少ないのが現状だ。

(つづく)
【清水 秀生】

| (後) ≫

<プロフィール>
須郷 昌徳(すごう・まさのり)
1940年9月22日生まれ。山口県阿武郡小川村(現・萩市)出身。64年に佐賀大文理学部を卒業後、学術研究所勤務を経て、西日本短期大学教授に就任。経営破綻寸前だった同短大の再建で手腕を発揮。その後は同短大附属高校の校長も務め、「退学者ゼロ運動」などユニークな教育で全国から注目を集めた。

<OFFICE INFORMATION>
須郷昌徳共同事務所
所在地:福岡市中央区舞鶴3-1-30
TEL:092-721-1600
FAX:092-734-2800
URL:http://sugou-office.sakura.ne.jp

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