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独自の専門的な知識と経験、チームの指揮者としての司法書士に(前)~高島司法書士事務所
2012年3月16日

 プロジェクトが大きければ大きいほど、多くのスペシャリストたちの手が必要になる。各自の専門性はもちろん必要だが、大きな地図を描いたり、具体的な進捗管理したりする者も目的達成には必要だ。複数社を統括する持ち株会社、ホールディングスの設立でチームの指揮者として辣腕をふるった高島謙太郎司法書士に、その役割について聞いた。

(聞き手:IB事業部リーダー 緒方克美)

<スペシャリストを束ねる指揮者>
 ――近年、士業がチームを編成してプロジェクトに当たるというケースを耳にするようになりました。司法書士でいらっしゃる高島先生も士業同士で連携して案件に臨むことがあるとうかがっています。その際、司法書士はどのような立場で仕事を進めるのでしょうか。

 高島 出口となる登記は司法書士しかできませんから、その部分は当たり前に司法書士が担当します。加えて、今、連携して取り組んでいる仕事で私はプロジェクトそのものの指揮官役もやらせていただいています。この経験から、プロジェクトを俯瞰(ふかん)して、全体を動かす役割には司法書士が向いているのではないかと感じるようになりました。

 ――お話しに上がりました現在取り組んでいらっしゃる案件とは、どのようなものなのでしょうか。

0316_takasima.jpg 高島 関連会社を複数経営なさっていらっしゃる企業をまとめる仕事です。1999年の金融ビッグバンで純粋解禁されたホールディングス(持株会社)の仕組みを使った経営統合ですね。以前とは税制が変わり、連結納税の対象になると税制面で有利になることがあるのです。その優位性を得るために、関連会社の株式をすべてホールディングスが所有します。

 ――司法書士として、どのような仕事をすることになるのですか。

 高島 既存の関連会社が全部で5社あり、それぞれ色々なところに株式が散らばっていました。それをすべて新たにつくる1社にまとめたのです。新たにつくる会社がホールディングスカンパニーとなります。この会社は株式を保有するためだけに存在する特殊な会社です。こうすることで100%株式を所有する親会社と、100%子会社の関係ができあがります。司法書士の仕事としては、会社の登記、株券に関する登記など、多くの登記をさせていただくことになります。

 ――加えて、先ほどおっしゃった指揮官としての役割ですね。

 高島 そうです。こういった大規模な組織改編には、多くの専門家が携わることになります。法的な判断は弁護士さんが、税金の計算は税理士さんが、株の交換比率の計算は会計士さんが、それぞれの専門性を発揮してくれることで、プロジェクトは進んでいくことになります。けれども、いつ、どこで、何をしなくてはいけないか、ということまで熟知している者がいなければ、手続きをひとつも進めることができないのです。登記の面でいいますと、何カ月までにどういう登記を完了していなくては効力が発生しなかったり、仕事をスタートして何カ月経っていないと登記ができなかったりということがあります。

 ――目的を達成するためには、ゴールから逆算して計画を立てることができる人が必要なのですね。

 高島 そうです。そして、その役割には司法書士が適任ではないかと思っております。会社の設立まで含めた組織再編ですから、登記の知識が大変重要になります。そこを管理できるという意味でリーダーシップをとらせていただきました。

 ――こういったことは資格とは関係なく弁護士さんが担当されたり、コンサルタントの方が担当されたりと、ケースごとに異なりますよね。資格というよりも、その人の能力に大きく左右されるように感じます。

 高島 そうですね。今は、資格士の垣根を越えた部分で活躍されていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。資格の必要な部分は当たり前にやって、さらに専門的な部分で差をつけていかなくては、とくに私のような若手は士業業界で生き残れないのではないかとまで感じていますよ(笑)。一定の成功をおさめたという実績を積み重ねていくことが、何よりも重要だと思います。

(つづく)
【柳 茂嘉】

| (後) ≫

<プロフィール>
高島 謙太郎(たかしま・けんたろう)
1981年福岡県生まれ。上智大学文学部でジャーナリズムを学び大手製薬会社に就職。同社退職後、一念発起して09年に司法書士試験に合格。10年、高島司法書士事務所を開業。趣味は現代美術鑑賞、ラーメン店巡り。

<OFFICE INFORMATION>
高島司法書士事務所
所在地:福岡市中央区長浜25 港ビル203号
TEL:092-713-4900

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