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医者と被害者の関係を壊さない正しい後遺障害認定の意義~(社)交通事故後遺障害アセスメントセンター理事長 上野 正成 氏(前)
2012年8月13日

 交通事故の損害賠償額を算定する場合、後遺障害の認定等級が基準となる。しかし、医者、保険会社、弁護士そして被害者それぞれで立場が異なることもあり、被害者に適切な賠償額が支払われていないのが現状だ。この問題に10年以上にわたって取り組み、今年3月に発足した交通事故後遺障害アセスメントセンターの理事長を務める行政書士の上野正成氏に、正しい後遺障害認定の必要性について話を聞いた。

<後遺障害に特化した理由>
(社) 交通事故後遺障害アセスメントセンター 上野 正成 理事長 私は今から約10数年前、行政書士の仕事を本格的に始めました。本拠地は福岡県久留米市ですが、当時はこの地区で、交通事故を被害者の立場で扱う専門職の人が皆無に等しかったのです。弁護士の方もいらっしゃいますが、それは加害者側の顧問弁護士という立場です。それで行き場がなくなった方が当方に来られる、というのが行政書士という仕事と交通事故の最初の接点でした。

 当初は後遺障害に特化することなく、交通事故全般を扱っていました。ところが7~8年前、行政書士会から「賠償など裁判所がらみの仕事から撤退するように」という通達がありました。そのため、賠償関連は徐々に止める方向になりました。

 ただ、当初から引っかかっていたのが後遺障害認定の部分です。理解できないところも多く、行政書士の仲間による勉強会などを開いていましたが、最初は20名ほどいた仲間も徐々に減って最後は3人ほどになりました。なぜなら、非常にとっつきにくいからです。賠償についてはある一定の基準がありますが、後遺障害に関しては個人差もありますし、経済事情も絡むため、固有性・個別性が高いのです。それに加えて、医療分野の知識が必要ですし、認定基準については原則非公開です。

 患者さんにしても、交通事故は初めてという方が普通なので、あちこちに話を聞きに行かれてかえって複雑な状況になった後、私のところへ来られる方もけっこういらっしゃいます。弁護士さんも、おそらく9割くらいが後遺障害のことについてはほとんど知らないと思います。それは、実際に話してみてそう感じます。

(つづく)
【大根田 康介】

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<プロフィール>
上野 正成(うえの まさなり)
上野 正成 氏 福岡県行政書士会1992年1月登録。武蔵工業大学(現東京都市大学)卒。行政書士資格他多数国家資格を持つ。2005~09年、福岡県行政書士会理事を務める。09~11年、福岡県行政書士会北久留米支部支部長を務める。現在は、法務会計研究会の交通事故部会部長および交通事故後遺障害アセスメントセンター理事長を務める。

<OFFICE INFORMATION>
(社)交通事故後遺障害アセスメントセンター
所在地:福岡県久留米市中央町25-6
TEL:0942-33-1356
URL:http://www.jiko-kurume.jp/

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