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医者と被害者の関係を壊さない正しい後遺障害認定の意義~(社)交通事故後遺障害アセスメントセンター理事長 上野 正成 氏(後)
2012年8月15日

 交通事故の損害賠償額を算定する場合、後遺障害の認定等級が基準となる。しかし、医者、保険会社、弁護士そして被害者それぞれで立場が異なることもあり、被害者に適切な賠償額が支払われていないのが現状だ。この問題に10年以上にわたって取り組み、今年3月に発足した交通事故後遺障害アセスメントセンターの理事長を務める行政書士の上野正成氏に、正しい後遺障害認定の必要性について話を聞いた。

<交通事故を扱う社会的意義>
(社) 交通事故後遺障害アセスメントセンター 上野 正成 理事長 おかげさまで、ここ2年間、私が関わったほぼすべての後遺障害認定はきちんと認められています。

 当方に来られる交通事故の被害者の方はほとんど、自分自身が納得したくて来られます。つまり、自分の自覚症状をきちんと理解して、社会のどのポジションにいるのかをきちんと認識したいのです。後遺障害認定とは、そのお墨付きみたいなものですが、被害者は社会的に症状を認めてもらいたいということで、賠償金にはそれほど執着心はありません。

 賠償基準についても、裁判所基準が基本ですが、それが交通事故では最高基準となっています。そうではないことを被害者に伝えることが、交通事故を扱う社会的意義としては大きいと思います。

スキーム 交通事故に遭い脳挫傷を負い、右利きで右手を使う職業の方が後遺障害で利き手のある右半身がほとんどマヒされてしまった方がいます。さらに記憶障害もともなっており、昨日勉強したことを忘れてしまう状況ですが。その方が、交通事故相談を通じて行政書士になると猛勉強されています。障害が大きいほど、絶対に治ってやるという意志が強いみたいですね。

 逆に、認定等級が低い方ほど交通事故を引きずり、この世の終わりのように感じられる方が多いです。そうした方には、「早く気持ちを切り替えて前に進んだ方が良い」とアドバイスします。

 医者の多くが、自覚症状だけの人を長く治療したがらない傾向にあります。骨折やもっとひどい慢性疾患の人もいますから、そこに力を入れたくて悩んでいるのです。

 私は医者に対して、ダラダラ治療や保険会社からのプレッシャーで悩むという、時間のロスを削減するお手伝いができると思います。適切な時期で症状固定し治療を終わらせることで、医療費削減にもつながってくるでしょう。

(了)
【大根田 康介】

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<プロフィール>
上野 正成(うえの まさなり)
上野 正成 氏 福岡県行政書士会1992年1月登録。武蔵工業大学(現東京都市大学)卒。行政書士資格他多数国家資格を持つ。2005~09年、福岡県行政書士会理事を務める。09~11年、福岡県行政書士会北久留米支部支部長を務める。現在は、法務会計研究会の交通事故部会部長および交通事故後遺障害アセスメントセンター理事長を務める。

<OFFICE INFORMATION>
(社)交通事故後遺障害アセスメントセンター
所在地:福岡県久留米市中央町25-6
TEL:0942-33-1356
URL:http://www.jiko-kurume.jp/

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