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九州・山口・広島の地銀22行の13/9月期(中間)決算を検証(23)
2013年12月24日

★第11位~第22位
◆自己資本比率が第15位の西日本シティ銀行について検証してみたい。
・下の表は九州・山口・広島の地銀22行の自己資本比率(国内基準)順位表から西日本シティ銀行グループを抜き出したものである。西日本シティ銀行の自己資本比率はわずかに10%を超えてはいるが、福岡シティ銀行から引き継いだ負の遺産の処理や重複した福岡シティ銀行との店舗統合にまだまだ時間を要しそうだ。

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・西日本シティ銀行の源流である西日本相互銀行は第二地銀であったが、1984年4月1日、高千穂相互銀行(本店:宮崎市)の救済合併を条件に普銀転換し西日本銀行となった。多額の入会金を支払い全国地方銀行協会(第一地銀協)に加盟した当初は、福岡銀行を始めとする九州の第一地銀から距離を置かれる存在であった。
・業績の悪化した福岡シティ銀行(元福岡相互銀行)を救済合併し西日本シティ銀行となったのも、出発点が相互銀行であったことによる。その流れが今も色濃く残っており、22行中自己資本比率が最下位の長崎銀行(旧長崎相互銀行)を子会社に持ち、また第21位の豊和銀行(旧豊和相互銀行)を支援しているのはそのためである。西日本シティ銀行は旧相互銀行系を支援する厳しい役割を負わされているのが現状だ。
・そのなかで明るい材料は西日本シティ銀行の預金残高、貸出金残高とも22行中、福岡銀行に次いで第2位であり、収益源及び顧客の囲い込みの指標となる預貸率も80%を超えていることである。
・久保田勇夫頭取(71歳)は福岡市出身。修猷館高校、東大法学部を卒業し大蔵省に入省。同期に長野厖士、森昭治(元金融庁長官)等がいる。国際金融局次長まで昇り詰めたが榊原英資に局長の座を譲ることになり、国土庁へ出向し国土事務次官を最後に退官。その後外資系の投資会社の会長を経て、2006年6月に西日本シティ銀行頭取に就任している。

★西日本シティ銀行は歴代大蔵省出身者を頭取に迎えており、監督官庁である金融庁とは太いパイプでつながっている。就任して7年が経つ久保田頭取がその経歴を生かして、九州地区の地銀、特に第二地銀の再編に影響力を行使する日は遠くないかもしれない。

(つづく)
【北山 譲】

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