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テレ東巻込む契約書の怪しい噂(3)
2014年4月22日

高光産業、契約書の偽造問題が発覚(3)

OEM貸与契約書のコピーとされるもの 契約書を持ち込んだ人物(以後、A氏)はだまされたと言っている。詳しく話しを聞くと事情はこうだ。A氏は高光産業が行なっていた事業の同業仲間だった。業歴は高光産業の方が長く、A氏は妹尾社長に対し、同業の先輩として尊敬の念を持って接していたという。そんななか、高光産業がテレビ東京とともにスタートすることになったと聞く。A氏の元に妹尾社長から依頼があった。
 「テレビ東京と事業を始めることにした。新事業のためにサーバーが必要だ。リース契約を結びたいと思っている。OEM貸与契約があるから、その根拠だ。リース契約による資金調達を段取りしてくれないか」
 そして手渡されたのが、本件の契約書のコピーと高光産業の決算書、見積書のコピーだったのである。見積もりの金額はサーバー導入代金として5,000万円が記入されていた。

 A氏は妹尾社長のためになるのなら、ということで本件リース契約の成立に向けてA氏のもつ全人脈を用いて動いた。大手企業から地方銀行幹部など、リース以外でも妹尾氏にとって有益だと思われる人物がいたら積極的に紹介していった。リース契約に関してもその成立の一歩手前までこぎつけることができていたという。リース会社と妹尾社長とを引き合わせてプロジェクトの概要、資金の必要性について妹尾社長がプレゼンテーションしたという。その段階まで達したすぐ後、事態は一変した。

 「高光産業側の幹部から、ちらりと噂を聞いたのです。OEM貸与契約なるものは本当に存在するのか、と。つまり、私が預かっている契約書は偽造されたものではないか、と言うのです。幹部の方がおっしゃっていることは、まったく理解できませんでした」(A氏)
 社判が押してあり、収入印紙も貼ってある。割り印もされている。事実として同社のグループ会社とテレビ東京は共同で会社を設立しているし、それならばこういった契約が結ばれていることに何の疑問も持ちえない。ところが、幹部は偽造されたものではないかというのである。
 幹部は、高光産業が自身を含めたグループ会社の資金調達のために、いわゆる空リースを発注したのではないか、と言うのだ。そのためにありもしない契約書をでっちあげてリース契約の根拠とする。リース契約を結ばれたら、サーバー代金をサーバー納入業者に支払わせる。サーバー納入業者は高光産業と仲のよい会社であり、そのサーバーも新規で導入せずに既存のものにシールをリースの検収シールを貼り直させてお金だけ手に入れようとしているのではないか、と。
 そんな手の込んだことをする必要があるのか。A氏は妹尾社長に事実を確認したという。
 「事実の確認はできませんでしたが、それ以来、連絡がとれなくなってしまいました。当然、本件のリース契約は成立しませんでした」

(つづく)
【特別取材班】

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