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テレ東巻込む契約書の怪しい噂(5)
2014年4月28日

高光産業、契約書偽造問題が発覚(5)

 「私は妹尾氏、A氏、そのいずれの肩を持つつもりもありません」。
 事情に詳しい第三者・B氏はこう切り出した。中立な立場から語っていただくのが本懐だったので、その点にお礼を告げ、取材を開始した。我々はB氏に何も言わず契約書を見せて、これを見たことがあるか、どういった状況で見たのかうかがった。その返答はこうである。

高光産業本社ビル。 ビジネスモラルの問題だけで収束するのか 「たしかに見たことがあります。最初は妹尾氏から見せていただいたのではないと記憶しています。その後、妹尾社長からこの契約の内容について説明を受けたと記憶をしています」。
 つまり、誰がつくったのかは特定できないが、少なくとも妹尾社長はその契約書について知っていたし、自分から説明をするまではしていたということは言えそうだ。偽造契約書を根拠にリース契約を結ぼうとしていたのは、どうやら間違いなさそうだ。

 ただし、連載当初でも述べた通り、A氏が関わったリース契約は成立には至っていない。よしんば成立に至っていたとしても、リース会社は毎月支払いが滞りなく行なわれれば何の問題もなく利益を上げることができるのだし、金銭的な被害が発生するわけではない。本件のように、それが露呈してしまった場合に、関係者の信用が失墜するくらいのものである。実害はないのだが、ビジネスモラルとしていかがなものか、ということは言えよう。

 24日、A氏は博多警察署を訪れ、状況を相談した。もし利害関係者、たとえばテレビ東京やリース会社(噂の通り実際にお金が動いた件があるのなら、だが)が訴えを起こした場合には、A氏が相談に訪れたことや話した内容を捜査資料として提出する、とは言っているようだ。しかし、A氏の訴えでは警察が捜査を始める動悸にはならない、とも言ったという。いかんせん実害のない案件で、警察は動きにくいのだというのである。とはいえ、A氏は今後、弁護士と相談の上、刑事告発できないかを模索するとしている。

 一方で、偽造されたテレビ東京は現在、事実調査中とのことであり、今後の具体的なアクションについては明言していない。

 事実がどこにあるのか。誰が偽造し、どう使おうとしたのか。ビジネスモラルだけの問題なのか、刑事的な問題なのか、本当に実害がなかったのか。さまざまな疑問に関して、今後も取材を続けていく。

(了)
【特別取材班】

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