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「心の風邪」って、クスリで治るの?(1)
2014年6月26日

<週休三鬱人>
 先日いろいろお世話になってるコダマ社長と会う機会があった。
 「最近『うつ病』の方はどうなの?」と聞かれたので、病院通いと服薬を止めたこと、その結果か、近頃はそこそこ調子よくやっていることなどを伝えると、「うつ病の薬漬け医療に問題を感じてる。ひとつ体験記を書いて欲しい」と頼まれた。
 現在、国内のうつ病(気分障害)患者は100万人を超え、一種の「国民病」になっている。私のつたない体験記がそうした方々へのひとつの材料を提供できれば、と軽い気持ちで引き受けたが、いざワープロに向かうと、これがなかなか難儀な仕事だった。

 お伝えしたい結論をいくつか先に書いておくことにしょう。

(1)自分で治そうと思わないと、うつ病からは脱却できない。
(2)薬は「症状の緩和」には役立つかもしれないが、それだけでは治らない。
(3)心療内科医にすがっても、多分あなたの人生を本当に救ってはくれない。

 ということだ。要するに「心療内科医」の現状や「投薬治療」への批判になるわけだが、あくまで個人的な体験なので、やれ客観的なデータだの、実証的な裏付けはあるのかと言われれば正直心許ない。
 いろいろ文献をあたって、そうした論証をしようとしても、堅苦しい話になってしまうし、専門家(医者)との論争を挑むつもりもない。

kusuri3.jpg のっけから腰が引けた話になってしまうが、とりあえず健康食品などの広告に良く使われる「これは個人の感想です」という前提をつけた上で、率直に自分の感じたこと、思ったことを書くのがやっぱり良いと考えた。そして私自身の体験については「ホントのこと」を書くというスタンスで行くことにする(ただしプライバシーの観点から、個人の特定につながる点は伏せさせてもらいます)。これで気持ちの整理がついた。いちいちその辺を悩むというのも「うつ型人間」?の特長なのだろう。

 私自身の「心療内科通い」は結構年季が入っている。
 最初に病院のお世話になったのはバブルが崩壊した頃だから、かれこれ四半世紀前のことになる。当時在籍していた会社の経営が傾き、リストラで何人か人員整理なども行なわれた。私自身はそこそこの営業成績をあげていたが、その業態の先行きが厳しいということで、ある新規事業の立ち上げ責任者として抜擢された。
 なにしろ会社の危機である。ここで逃げては男がすたると頑張ったが、仕事の内容そのものより、提携先(実質的な事業のスポンサー)との人間関係でドツボにはまった。
 相手は提携先企業のオーナーの子どもで、ずいぶん気ままな方だった。機嫌を損ねるわけにはいかないが、仕事の基本ができてないというか、ずいぶん振り回され消耗する日々。

 毎朝起きるのが苦痛になり、仕事への集中力があきらかに低下した。
 「これはマズイ!」自覚があった。仕事を放り出すわけにはいかない。
 当時、心療内科のクリニックはまだ数が少なく、なにより自分自身に抵抗があった。
 今でもそうだと思うのだが、一般の病院に比べ、精神科医を訪れるというのはやはり「何かが違う」のだ。
 しかし、追い詰めた気持ちが勝り、家族にも相談せず、電話帳であたりをつけて職場の近くのクリニックを訪れた。

 30分くらいの面談をして、「睡眠導入剤」と「不安を和らげる薬」を処方された。
 これが劇的に効いた。よく眠れるようになり、ストレスから解放された気分になった。
 「救われた!」と思った。
 しかし、今にして思えば、これが20年以上に亘るお医者さんとのつきあいの始まりだった。

【坂本 晴一郎】

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