ネットアイビーニュース

スペシャリスト(専門家)企業経営ネット

サポート事例
たかの友梨、エステ認証取り消し
2014年9月30日

esthe.jpg 労働基準監督署の是正勧告やパワハラ問題が公になったエステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」のイメージダウンが止まらない。8月末には同仙台店の女性従業員が公益通報者保護の申し立てと報道をきっかけに火がついて、9月には「ブラック企業大賞2014」の業界賞が贈られた。日本エステテックサロン機構が、法令違反や高野友梨代表のコンプライアンス無視の発言などを理由に同エステサロンの「エステテックサロン認証」を取り消し、「ブラック」イメージは決定的になった。

 公益通報者保護の申し立ては、エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を全国で展開している(株)不二ビューティ(東京都渋谷区、高野友梨代表)が賃金から制服代など違法な天引きをしていたとして仙台労働基準監督署に是正勧告を受けた問題で、監督署に申告した同仙台店女性従業員が「2時間半にわたって威圧的行為を行った」として、厚生労働省に申し立てたもの。女性従業員が加入する「エステ・ユニオン(ブラック企業対策ユニオン・エステ支部)」が8月末に公表した。「エステ・ユニオン」も宮城県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てている。
 「エステ・ユニオン」によると、仙台労働基準監督署は不二ビューティに対し、(1)研修費用、備品代、制服代、クリーニング代などを賃金から控除するための労使協定書が適切に結ばれていなかったとして、協定を事業所ごとに締結すること、(2)残業代をあらかじめ決めた時間分を定額で支払う「固定残業代」制にもかかわらず、有給休暇を取得するとその日数分の残業代が減額しているため、その分の残業代を支払うこと―-を勧告していた。また、監督署は、是正勧告のほかに、未払い残業代が発生している恐れがあるため労働時間の実態調査をして、残業代未払い分を精算することや、休憩や希望通りの有給休暇を取れるように指導したという。

 申し立てなどによると、不二ビューティの高野代表が8月、仙台店で、従業員を集め女性が監督署に申告したことなどを非難し、「会社がつぶれる」などと述べたという。高野代表の発言内容を録音したデータが公表され、同社のイメージダウンが一気に広まった。

 録音記録によると、高野代表は次のように発言。「残業代といって改めて払わないけれども、頑張れば頑張った分というのがあるじゃん。そうやって払っている」「労働基準法にぴったりそろったら絶対成り立たない。つぶれるよ、うち。それで困らない。そういうふうにみんなに暴き出したりして、会社つぶしていいの?組合に入ったの?正直に言って。人を育てたりつくったりするところには法律どおりやっていたら、サービス業って上昇しないじゃない。誰も知らないじゃない、三六協定なんてね」

 不二ビューティはNETIBの取材に対し、「不当労働行為とされるような行為はしていないと認識している」とコメントした。是正勧告については、8月26日に是正報告をし、監督署から是正終了の確認を受けたという。行政指導された内容については、「9月中に対応したい」としている。

【山本 弘之】

▼関連リンク
・日本エステテックサロン機構

新着情報
セミナー開催予定