
<私の責任は住民の安全確保>
――国交省は仲盛さんの「責任」を再三責め立てますが...。
仲盛 過去6年間の各行政とのやり取りおよび国交省との一連の裁判における審理においても、再三申し上げたとおり、「責任」の認識は全くありません。責任とは、誰に対する責任なのでしょうか。
私の立場としては、代表者としての職責であるエンドユーザーに対して、安全確認に重心を移して検証して参りました。おかげ様で、行政からの安全交付証もいただいております。私の責任の取り方としては、あくまで住民に対する安全確保が最優先と考えております。
構造計算の結果が安全性について法的水準を満足しているかは、一つの重要な尺度になると思います。法的根拠以外に国の担当者個人の考えに基づく一方的な思想を振り回すことは、乱暴かつ危険ではないかと思います。
耐震強度の不十分な建築物を十分と偽装したのではなく、法令の定める耐震基準をクリアしているのであり、仮に不整合があったとしても、ヒューマンエラーによる業務上のイージーミスであると強く認識いたしております。
<「意図したことは絶対にない」>
――国交省は、入力データと出力結果の差し替えは意図的だったと決め付けていますが...。
仲盛 設計担当者ではないので答えることはできませんが、私が意図したことは、絶対にありません。
また、設計を行なったのは法人であるサムシングであり、個人とは関係ありません。法人
と個人とは人格が別です。法人の責任は法人が負うべきと考えることが妥当だと思います。
<サンプリング調査でも1割以上に「不整合」>
――当時、構造計算書に一貫性が必要とは認識されていなかったということは、「不整合」はサムシング以外にもあったのでしょうか。
仲盛 サムシング以外の物件において不整合が多数見受けられる事実は、以前、国交省が行なったサンプリング調査においても、1割以上の割合の物件で、不整合や構造計算の誤りが報告されています。また、一般論として単に不整合がどの程度あるかという点では、相当な割合で存在しています。
一連の「耐震偽装事件」の最中に、私が所属している協同組合にも、サムシング以外の物件の検証も多数持ち込まれて来ました。約40%前後の物件において、不整合物件および材料・材質等の間違いもありました。
当組合で略算後、安全は一応確認しています。このなかには、官庁の物件をはじめ、目を覆いたくなる様な物件も存在していました。私なりに改善策は、常識的な判断に基づいて提案をして参りました。
特に私から見て疑問点が目立つのが、福岡市南区大楠のT構造設計と福岡市南区のU構造設計でありました。2003年から05年頃の物件が持ち込まれましたが、かなりの部分において疑問のある内容でした。設計図書等はすべて返却しましたが、私が目にしたなかでは、このT構造設計とU構造設計の物件に、疑問のある物件が集中していました。
この事実を、行政が無視されるのであれば、私が自ら行動を提起します。この問題をさらに掘り下げる必要があるのであれば、関係者と協議した上で、一般市民のためになるのであれば、調査に協力することはやぶさかではありません。
私は、建築行政が国民に隠ぺいしていることを徹底的に公にしていきます。
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