お寿司を味わうとき、手で食べるか箸で食べるかは、実はどちらでも構いません。どちらを選ぶかは、あなたの好み次第です。
また、お寿司を食べ始める前に知っておくと良いのが、醤油のつけ方や寿司ネタを食べる順番です。これらを意識することで、寿司をより一層楽しむことができます。
寿司を食べる時に、手と箸、どちらを使うのがベスト？
結論から言うと、寿司は手でも箸でも好きな方法で楽しめます。
多くの寿司愛好家は手で食べるスタイルを好みます。お寿司を手で食べるメリットは次の通りです。
- すし飯が崩れにくい
- ふわっとした食感を覚えない
- 醤油の量を調整しやすい手で優しいすし飯を扱うことで、程よい柔らかさを選んで、素材本来の美味しさを感じられるとされています。
お寿司を手で食べるスタイルは、特に職人が目の前で置いてくれるお店やカウンター席でおすすめです。 目の前で握られた寿司を、手で直接持ち上げて口に運ぶことで、職人の技と寿司の美味しさをダイレクトに感じることができます。
さらに、手で食べることで、寿司が持つ温度や質感を指先で感じることができ、五感を使った食体験が可能です。
寿司を箸で食べることのメリットはこちらです。
- 手を汚さずにいられる
- 繊細な食べ方ができる
- さまざまな道具を組み合わせやすい箸を使うと、手を清潔にしながら食べられ、小さな道具や複数のトッピングを上手にすることも可能です。そのため、フォーマルなシーンやマナーを重んじる際に適した食べ方とされています。
一方、箸で寿司を食べるのは、清潔で上品な方法とされています。素材を崩さずにきれいに口に運ぶことができるので、食べ方のエレガントさを演出することができます。
箸で食べる際も、基本的なルールは手で食べるときと同じです。ネタを醤油に軽く浸す程度にし、醤油の風味を控えめにしてネタの美味しさを感じることがポイントです。
小さなサイズの寿司や、トッピングが多い巻き寿司などもスムーズに食べやすくなるというメリットもあります。
お寿司をさらに美味しく味わうための方法
醤油の付け方と食べる順番
お寿司に直接醤油をつけると、すし飯が崩れたり、醤油の量が多くなりすぎたりすることがあります。
寿司を味わう際は、ネタの部分に軽く醤油を付けるのがコツです。 まず、寿司を横にして親指と指でそっと持ち上げ、少量の醤油をネタに付けます。ネタの部分に適量の醤油を出しましょう。
ネタが直接舌に触れて食べることで、その旨味を最大限に感じることができます。の量を調節しやすく、すし飯が崩れにくいというメリットがあります。 この食べ方をマスターすることで、寿司の味をより一層楽しめるでしょう。
寿司を最大限に楽しむためには、ネタの順番にも工夫が必要です。
一般的には、味の薄いネタから濃いネタまで順に食べるのが良いとされています。
白身魚などの淡白なネタからスタートし、次に中トロや赤身、最後にウニやイクラのような濃厚な味わいのネタを楽しむことで、味のバランスを崩しながら食べられることができます。
また、寿司屋に訪れた際は、その日のおすすめのネタを確認し、旬の魚を最初に楽しむのも良いでしょう。 季節ごとに変わる新鮮なネタを最初に味わうことで、その日一番美味しい寿司を楽しむことができます。
軍艦や巻き寿司の食べ方は？
軍艦巻きは添えられているキュウリを使って醤油を塗り、巻き寿司は海苔とシャリの境目に醤油をつけて食べます。
いくらやウニ、トロネギなど、ネタが崩れやすい具材は軍巻きや海苔巻きにされることが多いですが、軍艦巻きのネタに直接醤油をつけようとすると、ネタが落ちてしまうので注意が必要です。
美しくお寿司食べるためには、軍巻き艦には「醤油をつける」ではなく「醤油を垂らす」ようにします。添えられているキュウリなどに醤油を付け、それをネタに垂らせば、上品でスマートにいただけます。
海苔巻きの場合も、ネタに直接醤油をつけるのは難しいので、シャリとネタの目に見える少量をつけるのが良いでしょう。海苔にだけつけても問題はありません。
握り寿司はネタが舌に触れるようにひっくり返して食べましょう。手でも箸でもありませんが、可能な限り一口で食べることが前提です。一口かじって、残りを皿に戻すことは絶対にやめましょう。これはマナー違反です。
ちらし寿司の食べ方は？
チラシ寿司は具材を箸でつまんで醤油をつけて、寿司飯の上に戻ってご飯と一緒に食べます。醤油を直接かけてしまうと、ご飯の下の方にまで醤油が染み込み、具材の風味がなくなってしまいます。そのため、具材に醤油をつけていただきます。
具材が大きい場合は、先に具材だけを食べる、ご飯は後から食べることもあります。一度にたくさんの醤油をつけるのではなく、食べる分だけをつけるのがポイントです。
お重くなっている場合は持ち上げず、手を添えて食べるか、小皿に分けてから左手で小皿を持ち、いただくのがマナーです。
ガリの使い方
大トロなど脂の多いネタを食べた後に、ガリで口の中をリフレッシュさせます。
寿司には多くの生魚が使われるため、ガリには生臭さを消す「消臭効果」や、食事あたりを防ぐ「殺菌消毒効果」があると言われています。
そのため、ガリは寿司のお供として食されるようになりました。また、脂っこいネタや濃い味のネタを食べた後にガリを食べると、口の中がさっぱりし、次のネタの味を黙って楽しむことができます。
握り寿司の由来
お寿司には様々な種類があり、握り寿司、巻き寿司、稲荷寿司、ちらし寿司などが代表的です。
その中でも握り寿司は比較的新しいスタイルで、江戸時代に誕生しました。ものよりもサイズが大きく、江戸の新鮮な魚を使った、手軽でスピーディーに楽しめるファーストフードのような存在でした。
明治時代に入ると、魚の保存方法が進化し、新鮮な魚を使った寿司が普及するようになりました。 これに伴い、寿司のサイズが小さくなり、店舗でゆっくりと味わうスタイルが定着し始めました。
また、この頃から箸を使って食べる習慣も広まっていたと言われています。時代とともに寿司の形や食べ方が変化し、現在では手で食べるか箸で食べるかは好みによる選択となっています。
お寿司は手で食べる？箸で食べる？醤油の付け方やおすすめの食べる順番まとめ
お寿司を食べる際、手で食べるか箸で食べるかはあなたの自由です。
ただし、寿司の美味しさよりためのためには、正しい醤油の使い方や食べる順番を忘れずに良いでしょう。個人的にはお寿司を手で食べると、寿司の温度や質感をダイレクトに感じることができ、職人の技をより身近に感じられます。
寿司の醤油のつけ方やネタの順番など、ちょっとした工夫を取り入れることで、寿司をさらに美味しく楽しむことができます。
お寿司は江戸時代に誕生し、現在では手でも箸でも楽しむことができます。 醤油をつける際は、ネタの部分に少量つけるのが理想的で、シャリを直接浸したり、ネタを剥がして醤油にまた、味の薄いネタから濃いネタまで順番に食べることで、寿司の風味を最大限に楽しめます。あなた自身のスタイルで、寿司の世界を楽しんでみてください！
